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帝京大学医学部附属病院
泌尿器科

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治療法・手術法

浸潤性膀胱がんに対する治療

図1

浸潤性膀胱がんに対する標準治療は膀胱全摘除術と尿路変更術とされ、多くの症例がこのような治療をうけています。一部の患者様に対しては抗がん剤投与と放射線照射により膀胱温存をする試みもなされていますが、効果、投与薬剤・投与量・放射線線量などは、まだ一定の見解はありません。たとえ膀胱全摘除術を受けたとしても、T2-4aN0M0膀胱がん(図1)における全摘後の疾患特異的5 年生存率は40-60% とされ、決して満足できる成績ではありません。われわれの施設でも同様で、T1 までは全例がんなし生存ですが、T2 より進行している浸潤がんの成績は従来の報告とほぼ同等です。またリンパ節転移を有するような症例では生存率は低くなります(図2)。術後に一度再発・転移が確認されると追加治療によって根治が実現できる可能性は極めて低くなるのが現状です。従って、治療成績を向上させるための工夫が必要です。われわれの施設では全摘病理診断がpT3 以上の症例、脈管浸潤を有する症例、リンパ節転移陽性症例では全摘後に補助化学療法および補助放射線療法を積極的に行っています。現在まで17 例に何らかの補助療法を行い12 例(70.6%)の方は再発・転移を認めていません。

図2

また、われわれは日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group: JCOG)の泌尿器科腫瘍施設に参加しています。JCOG はがん患者様の治癒率の向上を目指して発足した、多施設共同研究グループです。研究者主導型多施設共同臨床試験の安全かつ円滑な遂行を目的としています。そのうち泌尿器科施設は全国で38 施設が登録され、都内では国立がんセンター中央病院、慶應義塾大学病院、東京慈恵会医科大学附属病院と当科の4 施設が参加しています。膀胱がん領域では「浸潤性膀胱移行上皮がん(T2-4aN0M0)に対する術前MVAC 化学療法による予後改善の意義に関する第III 相試験」(JCOG0209)を行っています。

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