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帝京大学医学部附属病院
泌尿器科

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男性医学

メンバー
武藤 智、井手 久満、安田 弥子、古谷 久美子、木村 美恵、ユウ・ジンソン、ナンディン・エルデネ

 近年、加齢により活性型テストステロン値が低下し様々な身体、精神・心理、及び性的症状をきたすことが注目され加齢性腺機能低下(Late- onset-hypogonadism/LOH)と呼ばれています。テストステロン分泌には日内変動があるが、それも加齢により、不明瞭になります。しか し、テストステロンの低下は、加齢だけでなく、ストレスなどの社会的、環境的要因や、生活習慣なども複雑に絡み合っていると考えられます。LOH の発症が増加してくる40 ~ 50 代は、過大なストレスを受ける時期です。唾液中テストステロンは、血清フリーテストステロンと強い相関があり、簡便で非侵襲かつ、繰り返し行えることによ りその有用性が重視されてきています。

Cicadian variation of salivary teststerone
among health cohots

 LOH 患者のほとんどが中等度から重度のED を合併しており、近年ED が生活習慣病であり、将来の心血管イヴェントの予測因子として重要視されていることを考えると、LOH患者のスクリーニングは加齢男性の生活の質を考慮す る上で極めて重要です。唾液は血液と異なり、採取が簡便かつ容易であり家庭など病院外での採取が可能なことや、唾液中テストステロンは約3 日間常温で安定していることから、輸送に便利であることなどの利点を有します。我々は唾液中 Testosterone(T)が一般検査として利用可能か否かを検討するために、血清の種々のTとの関係について検討し、唾液テストステロンは血清中活 性型テストステロン値と良い相関を示すことを明らかにしました。このことより、唾液テストステロンは血清活性型テストステロンに代わる有用な検査法と考え られます。また、簡便かつ安価なELISA 法による唾液T の臨床的有用性が期待されています。本教室では、唾液を検体として、テストステロンだけでなく酸化ストレスの指標である8-OHdG を測定することにより、加齢男性の健康向上およびその維持に貢献できる様々な研究を進めています。

a. 加齢性腺低下症の予防および早期治療

唾液8-OHdG(酸化ストレスマーカー)と唾液テストステロンの
相関関係:酸化ストレスを受けるとテストステロンは低下する

 近年、加齢やストレスにより男性ホルモンの低下が見られる事より、そ の予防としての、運動や食事療法、サプリメント及び性生活などがどの程度、男性ホルモン低下を予防できるかにつき、唾液テストステロンを活性型テストステ ロンの指標として長期追跡研究を行うとともに、将来の介護予防につながるか否かを検討します。

b. ED 治療薬の抗酸化ストレス作用及び血管内皮細胞機能に及ぼす作用

 ED 治療薬であるPDE-5 阻害薬は、抗酸化作用があり、健康な血管内皮機能を維持する事が知られています。
PDE-5 阻害薬の定期的内服により将来の心血管イヴェントを予防できるかについて検討します。

  • Yasuda M, Furuya K et al. Salivary 8-OHdG: a useful biomarker for predicting severe ED and Hypogonadism. The Journal of Sexual Medicine (in press)
  • Yasuda M, Horie S. DHEA and testosterone in the elderly. N Engl J Med. 2007 8; 356: 635-636
  • Yasuda M, Ide H, Horie, S. Diagnostic significance of salivary testosterone measurement using both LC-MS and ELISA. Journal of Men’s Health and Gender 2008
  • Yasuda M, Furuya K, Yoshii T et al. Low testosterone level of middle-aged Japanese men ̶ the association between low testosterone levels and quality-of-life. J Men’s Health and Gender 2007; 4: 149-155.
  • Yasuda M, Shigeo H, Steven M A et al. The prevalence of depressive symptoms and other variables among frail aging men in New York City’ s Personal Care Services program. J Men’s Health and Gender 2007; 4:165-170
  • Muto S, Yasuda M, Kamiyama Y et al. Testosterone decreased urinary-frequency in nNOS-deficient mice. Int J Androl 2008;31:67-70

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