専門外来
女性泌尿器外来
| 責任医師 | 斎藤恵介 |
|---|---|
| 担当医師 | 堀江重郎、奥井伸雄 |
| 扱う疾患 | 尿失禁(腹圧性、切迫性、混合性)性器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤、膣断端脱)間質性膀胱炎、過活動膀胱など |
疫学
高齢化社会が加速する現在、性器脱、尿失禁など女性特有の問題を抱える人は大変多くなっています。以前はこれらの疾患に関する治療は不十分でしたし、またその治療を担当する医師も決して多くありませんでした。
しかしインテグラル理論の出現と共に尿失禁・性器脱の手術治療が、低侵襲でかつ優れた治療成績が期待できるようになりました。当科では腹圧性尿失禁に対するTVT・TOT手術、膀胱瘤、直腸瘤などの性器脱に対するメッシュ使用による骨盤内の再建などが一般的になりました。
女性泌尿器科は近年の研究・発展が目覚しく、泌尿器科の専門領域として注目されている分野のひとつです。女性骨盤底筋医学、婦人泌尿器などの呼ばれ方もあり、泌尿器科のみならず、婦人科、骨盤外科などの垣根を越えた医療分野となりつつあります。
2007 年10 月から、女性泌尿器で大活躍している奥井信雄先生(横須賀市うわまち病院)の指導により尿失禁に対するTVT 手術をはじめ、膀胱瘤に関しては以前からの手術である膣前壁形成手術(メッシュを使用しない)、メッシュによるAnterior-IVS(intravaginal slingplasty:以下IVS)から子宮脱・直腸瘤合併についてはPosterior-IVS といった女性骨盤の再建を試みる手術を積極的に行っています。このような手術の方法は欧米で開発されたため、日本人の華奢な骨盤体型にもあてはまるのか、疑問なところもありました。奥井先生はHarvard 大学で骨盤底手術の開発に取り組み、日本人の女性の体型を考慮した、日本人に合った治療を考え、学会にも衝撃を与えています。また骨盤底筋の障害から起こるさまざまな状態の改善を目的とし、特に手術後の生活指導にも注目して、積極的に患者QOL の向上を考えています。

