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帝京大学医学部附属病院
泌尿器科

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12月の平均待ち時間
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約40分
(20-67)
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(初診)
約100分 (76-128)
予約なし患者
(再診)
約90分
(54-134)

専門外来

結石外来

責任医師 磯谷周治
担当医師 堀江重郎吉井隆小関達郎、栗原浩司
扱う疾患 尿路結石は、上部尿路結石、すなわち腎結石、尿管結石と下部尿路結石の膀胱結石、尿道結石に分類されます。頻度が高いのは上部尿路結石で激しい痛みで救急来院されることが少なくありません。一方下部尿路結石では排尿障害をはじめとする基礎疾患があることが多いが特徴です。CT,レントゲン検査で診断可能です。小さい結石は鎮痛を行なって、経過観察となりますが、3割程度の人に手術療法が必要となります。当院では、体に優しい低侵襲な手術として、衝撃波エネルギーを体内の結石に照射し結石を砕石する体外衝撃波手術(ESWL)、と最新のYAGレーザーと細径軟性尿管鏡を組み合わせた結石の砕石(f-TUL)が行っています。

尿路結石、当院の治療戦略:すばやい診断、いつでも治療、豊富な手術オプション

1.すばやい診断

初診日にCTやエコー、レントゲン検査による尿路結石の診断、治療方法の決定が可能です。

2.いつでも治療

発熱や痛みの症状が強い場合、尿管カテーテルを使った緊急処置や、緊急入院、手術が随時可能です(フォロー中も24時間、365日、いつでも救急対応が可能です)。

3.豊富な手術オプション

体に優しい手術治療として、体外衝撃波手術(ESWL)、最新のYAGレーザーを使った細径軟性尿管鏡による砕石(f-TUL)を行なっています。大きい結石に対しては経皮的腎砕石術(PNL)も行います。

当院の尿路結石に対する考え方

尿路結石は、最近増加する傾向にあります。ひと昔前は20-40歳代の男性に多くみられましたが、最近では若い女性にも増えています。一般に尿路結石といっても、場所や大きさによって対応方法が違います。腎結石では痛みなどの症状をしめすことは少ないのです。いちど腎臓の結石が尿管に移動すると(私たち泌尿器科医は石が落ちてきた、ということが多いです)、とても激しい背中や脇腹の痛みがでてきます。このように、尿管結石の症状は、通常激しい背部痛、側腹部痛とされます。この痛みの強さは、「焼け火ばしでさされた様な痛み」と表現されるぐらい激しいものです。この痛みの起こるメカニズムは、尿管が結石でつまることによって尿管結石より上の尿路である腎盂や尿管がたまった尿の水圧で広げられることが原因です。あまりに強い痛みのため、冷汗や悪心•嘔吐などの腹部症状を生じる事もあります。また頻尿・残尿感などの膀胱炎様症状を訴えることもあり、疼痛コントロールに苦慮することも多くみられます。生命に危険が及ぶ事は少ないのですが、発熱を伴う場合には、重篤な感染症を引き起こす事があり、早急な対応が必要です。

すばやい診断

初診日にCTやエコー、レントゲン検査による尿路結石の診断、治療方法の決定が可能です。強い腰の痛みなどで受診された患者様に対して、当院では初診日のうちにCTやエコー、レントゲン検査による尿路結石の診断、方針の決定を行なっています。診断はその日につくため、迅速な鎮痛や治療にうつることが可能です。検査予約の為に何週間も待つ必要がありません。

いつでも治療

発熱や痛みの症状が強い場合、尿管カテーテルを使った緊急処置や、緊急入院、手術が随時可能です。診断がつけば、治療に移ります。通常の場合は痛みを止めることを中心とした治療となります。まれに尿路感染を起こすと、ショック状態になって生命に危険がおよぶこともあります。そのように細菌感染をおこして発熱がある場合や、強い痛みが続いて鎮痛剤の効果がない場合は、いつでも緊急入院が可能です。また状態に応じて、緊急処置としての尿管カテーテルを使った処置や腎瘻造設といった処置も随時可能です。こういった処置がうまくいくと、痛みや感染症を一時的に回避することができます。

3.豊富な最新手術オプション

3割程度の人に手術療法が必要となります。当院では、体に優しい低侵襲な手術として、衝撃波エネルギーを体内の結石に照射し結石を砕石する体外衝撃波手術(ESWL)、と最新のYAGレーザーと細径軟性尿管鏡を組み合わせた結石の砕石(f-TUL)が行っています(手術については別項目で詳細に解説しています)。昔行われていたような、メスでおなかを切って石を取り出してくる、開放手術は第1選択としていません。珊瑚状結石という非常に大きい結石に対してはPNLという手術方法も行っており、良好な治療成績を認めています。

手術療法

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

当院では2000年より尿路結石に対し、第3世代破砕装置(ドルニエ・リソトリプターD)を導入しました。結石の割れやすさは組成、大きさ、硬さ、場所によって異なりますが、小さな石では1-2回の治療で約9割が破砕でき、有効率(3ヵ月後)は93.4%、完全排石率は80.2%と、世界でもトップクラスの非常に良好な治療成績を上げています。しかし複数回ESWLを行なっても効果のない結石や、1cm以上の大きな結石、長期間存在することが予想される結石、感染性の結石、などでは、f-TULが推奨されています。これまでの10年の経験では、大きな合併症はなく。現在では4-5症例/月で治療を行っています。基本的に初回治療は入院で行なっています。最初に排石のめどが立つまで治療を行ないます。その後は、外来通院で日帰り治療が可能です。

経尿道的尿管結石砕石術(f-TUL)

直径約3-5ミリの細径の軟性内視鏡を尿路内に通して、ホルミウムYAGレーザーで石を砕いて、バスケット鉗子などで石を取り出す(抽石する)方法です。軟性尿管鏡は軟らかく、先端が自由に曲がるため、膀胱から腎臓内まで治療ができます。尿管鏡レーザー治療は、堀江教授が日本での導入当初から関わり、磯谷講師らを初めとする当科の結石治療スタッフに高い技術が引き継がれています。

経皮的腎結石破砕術(PNL)

当院は、経皮的腎結石破砕術(PNL)を行なう、都内でも数少ない施設の一つです。腎盂全体に結石が形成されているサンゴ上結石(staghorn)の治療は、ESWLでは長期間かかります。当院では、サンゴ上結石に対し、磯谷講師らを初めとする当科の結石治療スタッフによって、経皮的腎結石破砕術(PNL)が行われています。経皮的腎結石破砕術(PNL)を行うことによって、ESWLによる治療では3月程度かかる破砕を2週間程度に短縮する事に成功しています。 しかしながら、PNLは腎瘻を作製する点で観血的であり、ESWL、TULと比べ侵襲がおおきいことが知られています。出血(輸血が必要となるときもあります)、気胸、水胸、敗血症など重篤な合併症をきたすことがあり、施行に際しては洗練された技術・経験が必要とされます。 (図5:PNL 前)(図6:PNL 後)

再発予防

尿路結石の生涯罹患率は男性9.0%、女性3.8% といわれています。また再発する率も高く、腎結石の再発率は5年間で45%、10 年間で60% とされています。予防として、クエン酸製剤(ウラリット)などを処方します。また尿路結石と通風、糖尿病には密接な関係があることがわかってきました。メタボリック症候群の精査も合わせて行って、内科に紹介しています。結石外来は、磯谷講師を中心とする専門スタッフの外来を中心に行なっており、月 120人前後が通院加療しています。療養指導は、飲水、食事、薬物を組み合わせて行っていますが、尿路結石は再発する頻度が高く、代謝疾患に起因することも多いため結石素因の解明が必須であり、病因に対する治療は二次予防の点からも重要です。

患者さまへ、、、尿路結石による症状と、危険な病態の判断

尿管結石は背中から脇腹にかけて、からだの奥のほうから、いままで体験のないほどの強い痛みがでてくると言われています。からだの向きや姿勢によって直ることはなく、そのうちに吐き気が出てくることもあります。夜間に痛みがでてくることも多いことが知られています。そういった強い痛みがあれば、早めに受診してください。加えて38度を超える高い熱が出てきた場合や、尿が出ない場合、とても危険な場合があります。すぐに受診してください。

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